はい、ということで蜷川です。
今現在は2018年ですね。この、”今”という時代に男性セラピストの必要性を考えてみたいと思います。
まず、男性セラピストという言葉が出てき始めたのが10年前くらいですかね。
日本においては男性のマッサージの施術者は古くから歴史があり、服の上、もしくはタオルの上からのマッサージですね。
こういう職業に従事しておられた男性はたくさんいらっしゃいました。
アロマテラピーが日本に入ってきたのが35年前くらいで、オイルマッサージが日本に浸透しだしたのが30年前でその当時はっていうか今もですけどオイルを使用したトリートメントは女性のエステティシャンなりセラピストが女性のクライエントに対して施すもの、と、相場が決まってたわけです。
諸外国は違いますよ。ヨーロッパ、特に北欧とかアメリカ、一部のアジアの地域においては受ける側もマッサージする側も男性、女性関係がないというスタイルがあります。
しかし、日本もそうなんですが仏教の影響を受けた国は男女関係ではない見知らぬ男女が素肌を見せるというのは、これはご法度なんですね。
そんな文化を持つ日本においてはオイルを使用したマッサージは輸入された当初は女性同士で成立するもの。
ということになったんだと思います。
しかし時代が経つににつれ、なにごともそうですが裾野といのは広がっていき、やがて男性セラピストというカテゴリーが出来てきたと。
男性セラピストの定義づけをしますと、素肌の上からオイルを使用してマッサージ、またはそれに準ずる施術に従事するもの、ということになります。
しかしですね。ワタクシが見る限りでは、この、男性セラピストという職業がこの10年で普及してきたのかというと、全く普及していないと思います。
こういう職業で頑張っていこうという男性が一定数現れ、また一定数消えていくという。
それはまあどの職業でも同じなんでしょうけどね。
ただ、伸びる業種ってありますよね。
男性セラピストにおいては頭打ちのような気がします。
増えてもいないし減ってもいない。
そもそも、頭に”男性”っていうのがつくのがダメなんだよなあ。
ヨーロッパなんて男性も女性も、ただのセラピストだからさ。
だから、日本においては相当ハードルが高いと思うよ。同じ民族だしね。
うん。同じ民族というのがまたハードルを高くしているんですね。
多民族国家のアメリカとかだったら成立すると思うんですよ。
コスモポリタン、コスモポリタニズム的な考え方だったらね。
だけど同じ大和民族でさ、女性が裸の状態で素肌に直接オイルマッサージって、アータ。
生々しいんだよな。
って最初は思ってたの。やってる本人のワタクシが言うことじゃないですけどね。
外国でやってた時はね。そのへんはスムーズだったんですよ。
外国は紙のショーツとか一切ないですからクライエントは全裸なのですけど、そのへんも別に違和感なかったですし、タオルワークで完璧にプライバシーは守られた施術を徹底させられたからね。
あと、スパとかだと人種的な差別とかもないんですね。
逆に東洋の神秘のマッサージとかって、おだてられて(笑)
結構、楽しかったんです。
んで、話が逸れてしまいましたが、男性セラピストの需要はこの日本においてあるか?
ということなんですが。
メチャクチャあるよ。
ある一定数の女性は男性にオイルマッサージを受けることに全く抵抗はないです。
もしくはかなり抵抗はあるけど受けてみたいとか。
そういう女性はたくさんいらっしゃいます。
そりゃ、「知らない男性にアロママッサージなんてありえなーい」という方が大半でしょうけど、全ての女性をターゲットにした商売してるわけじゃないですから。
35億、相手にしてるわけじゃないですから。
でも、潜在的需要というのはホントにあると思います。
やっぱり、ウチのサロンにも意を決して来店してくださるお客様がたくさんいるわけです。
それで、一度受けていただくと、
「男性セラピストじゃないと物足りない」
とか、
「女性セラピストの施術は今では考えられない」
とか、
そんなことをおっしゃる方が多かったですね。
ただ、他にも言っておられたのは男性セラピストは技術も知識も伴っていない人が多すぎると。
そりゃそうだなあ、と。それは男性セラピストが技術や知識を学ぶバックグラウンドがないんだものね。
男性のマッサージ師だったら3年間、専門学校へ行って授業料500万払って、やっと国家資格の免状がもらえるわけですよ。
それが男性がオイルマッサージを学ぶとなると下手したらYouTube見ただけで独学でデビューとかね。
そういうの怖いですね。
最低限の解剖生理学の知識とアロマテラピーの知識ぐらいないとさあ。
俺だったら人の体触れないけどね。怖くて。
だから問題は男性がオイルマッサージを学ぶ環境がないということなのかも知れないですね。
ということで需要はありますよ、ということでした。
あ、別に私の技術がすげえとかそういうことではないんですけどね(笑)